大学生も活躍する福祉業界のインターンシップ

先日、夏季インターンシップに向けて「新潟インターンシップ2019マッチングフェア」が開催されました。これは、県内外の学生に対して、業種や会社HPでは分からないことを中心に質疑応答をし、企業への理解を深めたうえで県内就職へとつなげていくためのイベントです。

就職活動が本格化するよりも前の時期に多く行われ、学生と企業との距離を近づけるのがインターンシップですが、インターンシップは今やどの業界でも当然に行われている職業体験なので、当然介護業界でも多くの企業が導入しています。

福祉業界におけるインターンシップ

もし将来介護業界に就職を考えていたり、既にそのための学校で勉強をしている人なら夏休みなどに開催されているインターンシップには積極的に参加することをおすすめします。

介護業界におけるインターンシップの特徴は、より実務に近い仕事を体験することができるということです。
また普通企業が主催するインターンシップでは報酬となる金銭の支払いが行われないことが多いのですが、介護業界においては逆にインターンシップとしてはかなり高い金額で最後に支払いをすることがよくあります。

介護業界においてはインターンシップの重要性はかなり高いものといえます。
というのも座学などで勉強をして得られる介護の知識と実際の現場で体験することになる業務にはかなりギャップがあり、いざ就職をしてみたところイメージと異なる現実に失望をしてしまうことがあるからです。

インターンシップを通して介護の現場の現状を知り、実際にそこで働く人達がどんな気持ちであるかということを理解するのはその後長く仕事を続けるために重要なポイントとなります。

ボランティア活動もおすすめ

介護業界のインターンシップのもう一つの特徴と言えるのが、比較的短期で終了するものが多いということです。
インターンシップは長いところでは数週間~1ヶ月近くになることもありますが、一般的な介護業界のインターンシップは長くても一週間程度、短いものでは2~3日くらいです。

インターンシップではまず実習を通して学ぶことをノートで記録をするように印刷物を配布し、どういった趣旨で介護が行われているかということを丁寧に説明されます。

介護業界といっても種類はさまざまであり、運営をする団体や経営者の考えによりかなり内部の様子は異なってきます。
就職活動をするときには給与額や待遇面だけでなく、その施設がどういった方針で運営しているかが問題になってくるので、あらかじめ実際の職員や経営者に会うことができるインターンシップはかなり便利です。

短期間で終わるインターンシップが多いことから、夏休みのような長期期間中には複数の企業のものを受講することもできます。いずれにしても実際に就職活動をする前に現場を経験しておく方が絶対によいので、インターンシップ以外にもボランティア活動を通し介護の現場を調べておくようにしてみましょう。

実際に参加をした人の感想からは想像していたよりもずっと進んでいる介護の現場に驚いたといったことも聞かれています。

人材確保に奔走する福祉業界

ちなみに、上記インターンシップフェアを開催する新潟県では、学生のために学生寮やマンションを設けている学校が多くなっています。

新潟大学生のための学生マンション|学生マンションドットコム

これは、県外や他国のような遠方から進学してくる学生のために作られているものですが、学生に快適な環境を提供することで、「県内での就職活動をしやすくする」という狙いもあります。とくに、福祉業界は介護のように慢性的な人員不足に陥っている現場も多く、こういった地道な取組みによって問題解決を目指す地域は少なくないのです。

このほかにも補助金制度の導入、介護士の資格取得支援など、現場の福利厚生制度によって人材確保を目指す現場も存在します。

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