仕事内容
日常生活を病気や障害で、普通に送ることが困難になった人をサポートするのが仕事であり、様々な悩みを聞いてその人に適した福祉サービスを提案し解決していきます。
社会福祉制度の深い知識が必要となり、介護や介助の知識のみならず、医学や心理学の方面の知識も必要とされます。
社会福祉士は、職場によって仕事内容は大きく違いますが、多くの社会福祉士が働いているのが生活相談員としての仕事です。
生活相談員は、老人ホームや障害者施設などで働き、業務では主に相談ののります。
施設で暮らす人の相談を受け、自立するための計画を立て、その計画に沿って生活を送ってもらい定期的に見直すことをします。
また、行政や関係機関と連絡をとり、その機関の支援情報を利用者の家族に伝えたりもします。
仕事ではまず、相談を受けることから始まります。
施設をそのように利用したいか、週にどれぐらい利用するのか、施設に対しての要望はあるかなどを具体的に聞いていきます。
利用を希望する人と話すのはもちろんですが、より具体的に利用希望者の状況を知るために、利用希望者の家族とも話をします。
相談は一度のみならず、何回か行い、それによって次第に利用希望者も心を開き、より詳しく相談するようになります。
資格取得方法
この資格は国家資格であり、国家試験に合格しなければ資格は得られません。
資格取得の方法は4つ有り、福祉系の4年制大学を修了し試験を受ける、福祉系短大を卒業し実務を1年から2年行い受験する、4年制大学を卒業し養成施設に1年通学し受験する、短大卒業後実務を1年から2年行い養成施設に1年通って受験する、という方法があります。
もしも最初から社会福祉士の資格を得ようと思うなら、福祉系大学に通うと卒業と共に受験資格が得られすぐに資格が取得できます。
その他の場合だと実務経験を積んでいないと、受験は出来ません。
早く資格取得を目指すなら、福祉系大学に通う方が良いです。
資格を取得するなら、受験対策だけでも1年間で300時間以上の勉強は必要だと言われています。
医学や心理学などについての知識も必要であり、勉強をするなら出来るだけ多くの過去問を解いた方がいいでしょう。
また独学で学ぶのが難しいかたは、スクールや通信講座で学ぶという方法もあります。
この資格は一般的にも浸透している資格であり、就職先は多数あります。
介護施設や老人ホームなどから、社会福祉協議会や社会福祉事務所など公的機関で働くことも可能です。
ただしヘルパーなど介護関係の求人は多いのに対し、社会福祉士の求人は少なく、特に相談員としての求人は少なく倍率も高いです。
介護施設などで働く場合は、相談員としての仕事の他に、介護関係の仕事をする場合も多いです。