資格の概要
ヘルスケアプランナーは、健康管理指導をすることができる人材を育成するための資格試験です。
家族の健康のためだけでなく、社会福祉の現場で勤務をする時にも必要な知識を備えることができるので、介護や児童福祉の現場で勤務をする人の多くが受験をしています。
資格を主催しているのは一般社団法人ヘルスケアプランナー検定協会で、設定されている資格試験は「上級ヘルスケアプランナー」「ヘルスケアプランナー」「ホームヘルスケアプランナー」の三種類です。
このうち「ヘルスケアプランナー」と「ホームヘルスケアプランナー」の2つは在宅で受験をすることができるようになっており、「上級ヘルスケアプランナー」のみが東京での受験をすることになっています。
試験が開催されているのは「ヘルスケアプランナー」および「ホームヘルスケアプランナー」は3月中旬～下旬で、会場検定と在宅通信検定から選ぶことが可能です。
「上級ヘルスケアプランナー」は毎年11月下旬に開催されており、先着6名までが受験できるようになっています。
取得によって得られる知識
ヘルスケアプランナーの目的は、高齢化社会を迎えるにあたりQOLを高めるということです。
日本は世界的に見て平気寿命の長い国ですが、一方で自立した生活を送ることができる「健康寿命」は短く、平均寿命よりも10歳近く低くなっています。
すなわち長生きをしている人の大半は約10年間は寝たきりか、周りの人から介助を受けながらの生活をしているということです。
そこでヘルスケアプランナーという健康管理の専門家を設置することにより、平均寿命と健康寿命のギャップをなくし、健康で快適な生活を送ることができる期間を伸ばしていくことを目指しています。
活用方法
ヘルスケアプランナーを取得することが勧められる人としては、まず介護福祉の仕事をしている人やこれからその方面への就職を考えている人です。
介護業界以外でも、福祉や医療に関連する仕事をしている人全般に役立つ知識を学習していくことができます。
また仕事としてではなく家庭内に介護を必要としている人がいたり、社会福祉に興味がある学生などにとっても有効な知識となります。
資格検定試験という形になっていますが、通常の試験のように暗記をする項目が多いわけではありません。
試験には教本の持ち込みが認められていますし、在宅試験ならより自由度の高い試験形式になります。
試験に合格することで職業名称として使用をすることができるので、名刺に記載をしたり、協会が主催する資格者同士の集いに参加をすることが可能です。
受験前には協会発行の教本の購入が勧められていますが、こちらは試験対策だけでなく、その後も役立つ実務的な内容となっています。