理学療法士の求人状況

社会的ニーズは高いものの就職は厳しい

理学療法士は病気や怪我などによって体の一部の機能が働かなくなってしまった人に対し、再び正常に動かすことができるようにリハビリテーションをしていく手伝いをする仕事です。

主な職場となるのはリハビリテーション科のある大病院やリハビリ専門の医療介護施設、もしくは在宅でリハビリを指導する人員を派遣する事務所といったところとなります。

高齢者の多くは過去に大きな病気や怪我を経験しており、そのために腕が上がらなくなったり長く歩くことができなくなってしまっています。
そうしたときにリハビリを指導しともに回復を目指していくということが理学療法士の役割になります。

理学療法士として勤務をするためには事前に専門学校などで所定の学習過程を修了し、その後国家試験に合格をしなければいけません。
この資格は排他的業務を行うことができるものとなっているので、他の医療関連資格同様に将来手に職をつけるために取得を目指すという人がたくさん見られます。

確かに資格があることで特別に担当することができる業務があるのですが、実際にリハビリテーションを必要とする患者さんの数というのは医療や介護を必要とする人の中の割合としてはそれほど多くありません。

ですので安定的な仕事を求めて理学療法士の資格を目指したものの、資格を生かした求人がなかなか見つからないという状態も起こっているようです。

就職をするまでがかなり大変

他の医療関連施設のように直接的に生命の危険に接することがないというのが理学療法士の特徴です。
そのため他の医療関連の資格と比較して離職率が低く、一度勤務をした人が何十年もずっと勤め続けるというのが一般化しています。

リハビリ施設は急激に増えるということがないものなので、これから理学療法士として仕事をしていくなら既にある施設の中から欠員や増員による求人を探しそこに入っていくという方法がとられることになります。

運良く自分が就職活動をしている時期に欠員があればよいのですが、仮に求人が出ても理学療法士の資格者が大量に応募をするということもあり、なかなか就職までの道のりは険しいといえるでしょう。

就職をより有利にするためには理学療法士だけではなく他の資格を取得しておくということが勧められます。
理学療法士とセットとされることが多い資格として作業療法士がありますので、他にも心理カウンセラーや介護職員初任者研修などを受けておくとさらに有利になります。

今後も社会的ニーズに対して理学療法士が余るという状況は続いていくと思われますので、資格取得だけで安心せず自分なりの専門分野を伸ばしていくようにしてください。

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