ホームヘルパーの年収

年々需要が高まる在宅での介護

ホームヘルパーとは、介護を必要としている高齢者や障害者の自宅を訪問しそこで身の回りの世話をする仕事です。
ホームヘルパーという仕事そのものはかなり以前から存在しており、入院して常に健康状態を見張っていないと危険という人ではなく、自宅で一応の生活はできるものの日常生活の一部に不都合がある人を対象にしているところが特徴です。

既に介護が必要になっている人を対象にアンケートをしてみても、「できることなら自宅で過ごしたい」と回答をする割合は非常に高く、在宅介護のための仕事は今後もニーズが増え続けていくことが予想されます。

訪問介護の仕事は特に事前に資格を取得しなくてはいけないということはないのですが、ほとんどの人は比較的取得が簡単で基礎的な介護の方法がわかる「介護職員初任者研修」を受けてから従事しています。

しかしながらそんな世間的なニーズとは裏腹に介護の仕事全体から見たホームヘルパーという仕事は非常に給与待遇が低く、ほとんどが非正規で仕事をしているというのが現状です。

介護業界全体の給与水準で比較をした場合も、介護職員と訪問介護職員は特に低い給与となっている分野です。
ただし非正規雇用を含めた給与水準で比較すると訪問介護職員の給与額の低さは業界内でも突出しており、労働時間が長くないということもあってなかなか十分な年収につなげることができないという状態が起こっています。

ホームヘルパーの平均年収額

ホームヘルパー(訪問介護職員)として勤務する人の平均賃金は、正規・非正規全ての人員を合わせた場合月収約9万円程度です。
ただしホームヘルパーの場合勤務時間が短いということが特徴なので、平均労働時間は一ヶ月あたり約73時間とかなり少なめです。

正社員に限定をしても一ヶ月あたりの就業時間は約150時間程度と少なくなっており、平均賃金が月収約20万円ということから考えると時給換算をしたときには低いというわけではないようです。

実際にホームヘルパーとして勤務をしている人のほとんどが非正規雇用や派遣社員として不定期に仕事を受けているので、業界全体の実態を把握するのは難しいといえます。

ホームヘルパーとして仕事をする場合にはその日に誰がどの地域を回るか決めておき、時間ごとにそのお宅で作業をしたあとに移動するという特殊な勤務形態になります。

月収として提示してあれば計算もしやすいのですが、例えば地方都市では一つの家から別の家に移動する時間がかなりかかってしまうこともあるのでそのあたりもホームヘルパーとしての仕事の実態を把握しづらくしている要素です。

完全なフルタイムで仕事をするのではなく、主婦などパートやアルバイトで時短業務をしたいという人にとって便利な介護職といえます。

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